#123 医療・介護の現場体験『ふれあい看護体験』
将来、看護師や介護職など医療・介護の現場で働きたい生徒たちが現場を体験できる『ふれあい看護体験』事業(5/10~5/23)が、今年度も行われました。
実施目的は『患者さんとの触れ合いを通して、人の命の大切さについて理解を深める。また、施設見学や看護体験を通して「看護の仕事」について知る機会とする。』というものです。
この事業は、岩手県看護協会様が中心となって、県内の医療施設・介護施設と連携し、将来の医療・介護職を希望する県内の中高生の受け入れ人数や実施日の調整を行ってくださって実現されている事業です。
参加者の募集は前年度の2月に締め切られ、それぞれの施設の次年度の年間計画の中に組み込まれて実施されます。このような取り組みを長年にわたって実施してくださっている関係者の皆さまに心からの敬意と感謝を申し上げます。
本校は医療・介護職を希望する生徒が多く、毎年、多数の生徒が体験に参加させていただいております。今年は自然系列と福祉系列の希望者54名(2年次生26名、3年次生28名)が参加させていただきました。
本校生徒が体験させていただいた施設は、特別養護老人ホームあけぼの苑様、特別養護老人ホーム関生園様、特別養護老人ホーム寿松苑様、奥州市総合水沢病院様、岩手県立千厩病院様、岩手県立磐井病院様、昭和病院様、岩手病院様の8つの施設です。
***生徒の体験感想から***
2年次生(福祉系列)
ふれあい看護体験を通して、介護の現場を実際に自分の目で見て体験することができ、とても良い経験になりました。自分が目指している職業について、調べたりするだけではなく、体験することで、目標がより具体化すると思いました。この体験を、福祉系列でのこれからの実習で役立てたいと思いました。
2年次生(福祉系列)
授業で学んだ知識がまだ少なく、経験が浅かったため、何をすればよいか最初はよくわかりませんでした。でも、体験していくうちに、利用者さんへの声のかけ方や、介護者が具体的にどのような仕事をしているのかがわかりました。実際に体験してみて、思った以上に大変で難しい仕事だと感じました。特に相手の感情を読み取るのが難しく、自分はきちんと寄り添えているのか不安でしたが、笑顔を忘れずに振る舞うことができたので良かったと思います。
2年次(自然系列)
ふれあい看護体験で、普段は見ることも入ることもできない手術室や、薬品保存庫などを見学し、病院内の雰囲気を知ることができました。また、実際に車いすや血圧測定などを体験してみて、難しさや楽しさを感じることができました。手洗い体験では、洗い忘れが多く菌が残りやすい場所を知ることができました。これからの手洗いで気を付けていきたいと思います。この体験で学んだことをこれからの学びに生かしていきたいです。
3年次(自然系列)
看護の現場がどのようなところなのか、想像の中でしかありませんでしたが、今回の体験を通して、チーム医療が必要とされる理由や、看護をする上での責任感や、やりがいなどを強く感じました。また、普段することができないバイタルサイン、心電図、採血、心臓マッサージなど貴重な体験ができました。参加してよかったと思います。
3年次(自然系列)
ふれあい看護体験に参加してみて、様々な医療従事者の方々が、一人の患者さんに関わっているのだと分かりました。また、看護職にも種類がたくさんあり、医療現場はたくさんの人が関わって成り立っているものなのだと感じました。今回の体験を踏まえて具体的に自分の進路について考えようと思いました。そして、たくさん勉強しなければならないと感じました。
3年次(自然系列)
限られた時間内での体験だったにもかかわらず、手洗い体験や車いす、妊婦体験、血圧測定や聴診など、看護師さんたちの優しい指導のもと、たくさんの体験をさせていただきました。とても楽しかったのと同時に、看護師になることのイメージがつかめて、改めてこの道に進みたいと思いました。また、体験をしている中で、コミュニケーション力の不足など自分自身の課題点も見つけることができました。