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#141 一関第二の先輩に学ぶ

 令和6年6月12日(水)から7月2日(火)までの3週間にわたり、本校で教育実習がありました。今年は本校の卒業生である4名の教育実習生を迎え入れました。一関第二の先輩として色々とお話を聞いてきました。

Q1 高校時代で特に思い出に残っていることは何ですか?

・いろんな意味で思い出に残っている事は「部活動」です。私の高校生活はコロナ禍で各種大会、コンクールは「中止」となった時期と重なりました。目標にしてきたものがある日突然無くなる絶望感は忘れられません。と同時に、日常生活に溶け込んでいる当たり前にあったものが実は当たり前ではないことに気づかされました。二高生のみなさんも、例えば二高祭が「中止」になったらどうでしょうか。今ある当たり前の日常生活への感謝を忘れずにしたいものです。
部活動です。野球部に所属しており、授業終了後グランドにすぐ行き、練習に取り組んでいました。その結果、2年生の秋に県大会に出場することができたことが一番の思い出です。
・高校3年間はひたすら部活動に励んでいました。フェンシング部に所属し、仲間や先生、OG,OBの先輩方などに支えられながら日々練習に費やした時間が今でも忘れられません。
・部活動です。目標を共有する仲間とともに切磋琢磨しました。一番本気で取り組んでいたからこそ、一番思い出に残っています。

Q2 今の一関第二高校の印象はどうですか?

・第一印象は「素直」でした。挨拶はしっかりしており服装も整っていました。「ニコニコ笑顔な二高ライフを!」と謳っていた私の高校時代とはいい意味で変わっていないです。強いて言うならエアコン、羨ましいです。高校生の時は、手持ち扇風機はあまり普及しておらず、35℃を超える日でも扇子で扇いでいました。吹奏楽部の部室では夏場は37℃を超えた環境で練習していました。ただただ羨ましいです。
・誰にでも元気よく挨拶ができているところがすごく良いと思いました。教育実習に少し不安を感じていた部分もありましたが、気持ちの良い挨拶を受けて勇気づけられました。
・私が高校生の頃は、先生方から挨拶ができる生徒が多いというように言われていましたが、教育実習を通してそれを実感しています。また、授業だけでなく、部活動などの取り組みにも力を入れていて文武両道だと感じました。
・優しいという印象です。始めは教育実習に行くのはとても不安で、うまくやっていけるだろうか、自分を受け入れてくれるのだろうかとネガティブなこと気持ちでした。しかし、全生徒が初日から笑顔で接し、挨拶をしてくれるのでその不安はすぐになくなりました。とても感謝しています。

Q3 高校時代にやっておけばよかったことはありますか?

「自分の武器、手札を増やす。」つまり、自分の高校時代のエピソードをより「濃い」ものにしたかったです。これは今の二高生に伝えたいことで、高校では「3年間で何をやってきたか」が大切になると思います。例えば、私の武器を言うと「①本校で生徒会長をしていた。」「②岩手県高等学校総合文化祭で生徒企画副委員長をしていた。」「③高校1年生の時に吹奏楽コンクールで東北大会に出場した。」「④地理が得意科目だった。」の4つがありました。この4つの武器を使って大学入試という名の戦場で戦いに挑んだわけです。二高生の皆さんはどんな武器・手札で大学入試や就職試験などに挑みますか?高校生活は本当にあっという間です。自己のアイデンティティを見つけ万全の状態で戦いに挑んでください。
勉強です。好きなことに夢中になるのも悪くないですが、勉強もしっかりすることでいつかの自分のためになってくると思いました。知識としてはもちろん、コツコツ努力する力も身につけてほしいと思います。
・勉強や恋愛など、高校生の3年間という時間を全力で楽しむことです。楽しい時間も苦しい時間も過ぎてみればあっという間です。全力で彩った高校生活はいつまでも自分の力になってくれるはずです。
・もっと色々なことに興味を持って、知識を蓄えておけばよかったと思っています。高校を卒業すると、良くも悪くもすべて自分で決める必要が出てきます。世の中のことにちょっとだけでも詳しくなっていると決断の正確性も高められると感じました。

Q4 大学はどうやって決めましたか?

・当時の二高生と比較すると遅めのほうで、ずっと「吹奏楽を続けたい」「地理を勉強したい」「教師になりたい」この3つを全て叶えてくれる進路先はどこだろうと葛藤していました。そんな時に「駒澤大学」を知りました。吹奏楽部は強豪校。地理学科は歴史が古く、大学図書館には地理関連の資料が大量にある。教職課程があり中学と高校の地歴公民の教員免許が取得できる。そんな夢のある大学に入学したいと決意した瞬間が高校3年生の春でした。つまり主体的に自らの進路を考える意欲を持ち、行動を起こした結果です。二高生のみなさんも、自分に合った進路先を主体的に調べる意欲をもちましょう。
・自分の得意な体育を活かし将来に繋げたいと思っていました。日本女子体育大学 体育学部 健康スポーツ学科では、スポーツを通じて豊かな生活を送るための専門的な知識を学べるので、自分にピッタリの場所だと思い、進学を決意しました。
・体育の教員になりたい。得意なスポーツを活かしたことをした勉強や仕事も見てみたい。仙台大学 体育学部ではこの2つの希望を叶えてくれることを知り、ここだ!と思いました。
・まず初めに自分が何をやりたいかを考えた時、高校の科目で一番好きで得意だったのが物理でした。もっと物理に詳しくなりたいと思ったので、大学は物理を専門で学べるところを探し、先生や両親と相談し、最終的には自分で決めました。

 長いようで短かった3週間もあっという間に終わってしまいました。集大成である研究授業も、緊張が伝わってきましたが、生徒に何を伝えたいかを意識して授業を行っていたように感じました。この3週間で学んだことを活かして、今後のご活躍を期待しています。


部活にも参加していただきました。
フェンシング部の先輩のお手本!
朝のホームルームの様子です。
朝の連絡も丁寧に伝えます。


体育(バドミントン)の研究授業の様子
物理の研究授業の様子
体育(バドミントン)の研究授業の様子
先輩からのアドバイス
生徒たちも興味深そうに聞いています。