見出し画像

#173 こんにちは!福祉系列です。

経管栄養の授業2

 福祉系列の3年次生は9月25日の水曜日、2校時~4校時に医療的ケアの授業を行いました。今回の授業では経管栄養を行った後の報告と記録をどのようにするのかということと、経管栄養をする際の滴下数を合わせる演習を行いました。
 
 経管栄養とは、口から食事を摂ることができない、あるいは摂取が不十分な人の消化管内にチューブを挿入して栄養剤(流動食)を注入し、栄養状態の維持・改善をはかる方法です。点滴等で静脈から栄養を投与する方法に比べ、より食事に近く、消化管の機能もより正常に維持・増進することができます。さらに、管理も安全に行いやすく、かかる費用も少ないなどの利点があります。
 
 飲み込みの働きが低下している状態、栄養不良や水分不足が推測される状態になると経管栄養が必要となってきます。

 経管栄養の実施後は利用者の方の状態(体位、腹部膨満感、嘔気・嘔吐、腹痛、呼吸困難等)を確認し、報告します。片付けをした後は実施時刻、栄養剤の種類と量、利用者の訴え、一般状態、特記事項、実施者名を記録用紙に記録します。

 これが授業の際に実際に使っている記録用紙です。
     1回ごとにこの用紙の記録の欄に実施時刻などを記録します。

 経管栄養では、栄養点滴チューブを接続した後に利用者の方に注入を開始することを声かけしてからクレンメというところをゆっくりゆるめて注入を開始しますが、注入速度が速いと下痢や血糖値の急激な変化を引き起こす恐れがあります。反対に、注入速度が遅いと、長時間にわたり利用者の活動が制限されてしまいます。そのため、医師からの指示簿に書いてある通りの滴下数(例えば○時間に○mlというような形で書いてある)に合わせなければなりません。

 今回は1分間で50滴になるように調節する練習をしました。みんなで協力しながらストップウォッチで時間を測ったり、滴下数を数えたりして調節しました。最初は全くコツが掴めずに苦戦しましたが何度も繰り返し挑戦して滴下数を1分間で50滴になるように調節できたので良かったです。
 
 これから実習に行った際に実際に見ることもあると思いますし、施設で働く際には絶対必要となる重要な知識だと思いますのでしっかり役立てられるように覚えておきたいなと思いました。(空)