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#113 2年次「総合的な探究の時間」社会課題の発見~新聞を読む~

    2年次の「総合的な探究の時間」は、①社会の出来事に興味・関心を持つ課題を発見する ③自分の考えを論理的に相手に伝えることを目標に、まずは『新聞を読む』ことから始めました。

 昨年7月の全校生徒意識調査で、本校の生徒は社会の出来事への関心が薄いという結果が出ました。その結果を受けて、昨年度末の1年次「産業社会と人間」の時間に、生徒自身が好きな新聞記事を選び、グループ内で1人1人が「記事の要約」「記事から読み取れる問題点」「自分の意見」「質疑応答」、その後、クラス内で代表者が発表するという活動をしたところ、活発に意見交換がなされ、生徒のポテンシャルを感じましたので、2年次でもさらに新聞を読ませることにしました。
 現代はインターネットで簡単にニュースが読めますが、誤字や誤情報も多いのが課題です。一方、新聞の文体は簡潔で論理的であり、校閲を重ねられた信頼性がより高いものです。新聞でわからなかった語彙や出来事は、インターネットでさらに深堀りして調べることが出来ます。小論文などの対策としても論理的な文章を読み理解することは重要です。

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 令和6年4月24日(水)、5月1日(水)に「総合的な探究係」が選んだ新聞記事をグループで読み、社会課題を発見するという授業をしました。classiを利用し、ワークシートに調べた内容や意見をまとめました。

 5月8日(水)クラス内でグループの代表者が、新聞記事の概要、課題、解決方法について発表し、わからないことなどを質問し合いました。様々な記事について発表がありましたが、日本国内と海外との状況を比較したりして自分なりにまとめました。

生徒が選んだ新聞記事のタイトル
① 「X」あふれる無意味投稿(読売新聞:2024年3月25日)
② アフガン女性に教育を(毎日新聞:2023年2月28日)
③ トランプ前大統領起訴(岩手日報:2023年4月1日)
④ 危険空き家 対応苦慮(岩手日報:2023年3月18日)
⑤ 子育てへの現金給付、海外は(朝日新聞:2023年4月7日)
⑥ 自転車ヘルメット 動き出す安全対策(朝日新聞:2023年4月1日)
⑦ 相次ぐ迷惑動画 悩む飲食業界(朝日新聞:2023年3月3日)
⑧ 同性婚認めて 幸せは自分が決める(朝日新聞:2024年1月10日)

※一人一台配付されるクロームブックを使用し、classiを使用して入力します。
※グループで同じ記事について調べています。それぞれ見える課題は違いますが、様々な情報を共有します。
※クラス内発表
※まとめたワークシートの提出と、発表を聞いた後classiに自分の考えを記入しています。

<生徒のワークシートから>
記事:危険空き家 対応苦慮

① 読んだ記事の内容を要約してみよう。
 ○○市の「特定空き家」の所有者が空き家の撤去に応じていなかったり、空き家の行政代執行による人手やノウハウ不足、解体を税金に頼る「行政任せ」という課題によって、空き家への対応に苦慮している。また、一関市でも空き家の処分が課題になっている。これらの課題解決において、大学教授は「処分させる状況を作るしかない」と話した。
② 読んだ後の感想(気づいたこと、考えたこと)を簡単に書き留めよう。
 家族でドライブをしている時によく空き家を見かけていたが、それがかなり深刻な問題になっていることを知らなくて驚いた。 
③ この記事を読んで自分が思った課題点を挙げよう。
課題1. 空き家が多い理由の一つは「人口が減っている」ということだ
   と思った。
課題2. 空き家が多すぎる!(また、所有者が空き家の撤去に応じないこと)
④ ③の課題に関連性がある事物は何か。
1. 空き家が多い理由の一つは「人口が減っている」ことだ。
2. 物置として利用されていたり、解体費用がかかる。
⑤ ③の課題を解決するためにはどのような方法があるか書いてみよう。
【③の課題1について】
・補助金をもっと上げる
・地方(田舎)にも雇用をつくる
・地元をもっと好きになってもらう
・子供がもっと楽しく遊べるテーマパークを田舎にも作ってほしい。
 (都市だけにある....)
・今を生きる若者がこれから頑張る。
【③の課題2について】
・空き家に投資する
・空き家を物置にできないようにする
・所有者が空き家の撤去に応じるような政策を国が出す
・法律を変える、もしくは作ってもらう
・空き家の利活用を工夫する